Home 知る まちの今とこれから(まちのこえ)/まちの歴史 金子雄一郎(神奈川県伊勢佐木警察署 歓楽街総合対策担当 警部)

金子雄一郎(神奈川県伊勢佐木警察署 歓楽街総合対策担当 警部)Yuichiro Kaneko

黄金町地区の安全を担う特別チーム、神奈川県警察伊勢佐木警察署 歓楽街総合対策班の金子さんにお話を伺いました。

_黄金町に関わるようになった経緯は?


金子:1999年、警察本部生活経済課で風俗担当の係になったのが最初です。その後異動となったのですが、2009年秋から現在の担当となりました。警察では、事件の内容により担当する係が異なるのが通常ですが、この地区はその特異性から窓口が一本化されていて、私の仕事はいわば黄金町地区の「よろず事件や」、といったところです。
 
 
_ピーク時は約260点もの違法飲食店が立ち並んでいたまちを、どうして変えることができたのでしょうか。


金子:2005年に行なった違法飲食店一斉摘発の取組み「バイバイ作戦」が地域の皆さんの全面的な協力のもとに行なわれたように、この地区の環境改善は地域の皆さんと行政・警察などが強く連携して行なわれています。
今も、横浜市の都市整備局、水道局、消防局など行政の中で関連する様々なセクションとの綿密な情報交換を毎月行なうなど、地域・行政・警察が一体となって仕事を進めています。こうした現場での情報共有の積み重ねが新たな検挙につながることも多いのです。
「こどもたちが誇りをもてるまちにしたい」という、共通の強い思いがあったからこそ、組織の枠を超えた仕事ができるのだと思います。
 
 
_そのような取組みが、2012年警察庁長官賞受賞につながったのではないでしょうか。


金子:この地域には、いまも全国的なモデルケースとなるような事件のきっかけが眠っています。こうした事件のひとつひとつの解決が、環境改善につながるだけでなく、警察としても新たな経験を積み重ね犯罪抑止に貢献できるのではないかと思います。挑戦と勉強の毎日です。
 
 
_最後に、まちの今後についてどのように考えますか?


金子:「バイバイ作戦」以後、まちの環境改善は順調に進んでいると思います。それでもまだ、制服警察官による24時間警戒がまちの安全のために必要な状態です。警察官の警戒している風景が当たり前ではないまちになるよう、これまで以上にアンテナを高くして「安全安心のまちづくり」に貢献できればと思っています。

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