黄金町バザールはアートとコミュニティの関係、アジアとの交流をテーマに2008年より開催しているアートフェスティバルです。15 回目を迎える本展では黄金町に関わりのあるアーティストをはじめ、アジアや横浜、他都市よりアーティストを招聘し、いくつかの章立てに分けて紹介します。また、黄金町のまちづくりの歴史を振り返り、その20年の軌跡を辿ります。
私はかつてアートと世界は、各々の差異を理解してひとつになるだろうと考えていました。しかし今は、互いに理解することもひとつになることもなく、双方を意識して知ろうとする努力、つまりは「教育的関係」だけが存在しているように感じています。
今回のタイトルは、その出会いと対峙の瞬間を伝える言葉として考えてみました。
黄金町バザール2024 ディレクター 山野真悟