⻩⾦町エリアマネジメントセンターでは、2009年の団体設⽴当初より約12年間にわたってアーテ ィスト・イン・レジデンス(以下AIR)事業を実施してきました。本プログラムでは、実際に⻩⾦町エリアに滞在しながら、AIR事業の⼿法について実践を通して学ぶ短期集中型のインターンシップを開催しました。
今年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響のため、海外からの参加者やアーティストの招聘や、他施設見学といった活動はできませんでしたが、3名のインターンが参加し、黄金町バザールを中心としたKAMCで行われているさまざまな業務に携わりました。同時期、同エリアに滞在して活動したアーティスト達や地域コミュニティとの交流といった⻩⾦町AIR ならではのレジデンスを体感し、外部講師を招いたレクチャーに参加しました。 今年度のインターン活動の総集編として、発表会を開催します。3名のインターンは「AIR、芸術、文化、まちづくり」というキーワードのもとに、これまでに学んだことをいかしながら黄金町を舞台にした企画を考え、発表します。 発表会の様子はオンラインで公開しますので、ぜひご視聴ください。
⻩⾦町バザール2021 ⼈材育成プログラム
「AIR マネージャー・インターンシップ」 発表会
日程｜2021年3月13日(日) 16:00〜17:30
発表者（インターン）｜久保田千晴、舒達、徳永倫乃介
講評｜慶野結香（青森公立大学 国際芸術センター青森（ACAC）学芸員）、本田真衣（KAMC事務局次長）
全体講評｜慶野結香、山野真悟（黄金町エリアマネジメントセンター 事務局長）
進行｜小林麻衣子（黄金町エリアマネジメントセンター キュレーター）
参加料｜無料
URL｜https://us06web.zoom.us/j/89371928675
主催｜特定非営利活動法人黄金町エリアマネジメントセンター
インターンプロフィール
久保田千晴（くぼたちはる）
大学4年生。大学では「コミュニケーションとアート」をテーマに学んでいる。大学生活で芸術に興味を持ち始め、AIR事業の現場を実体験するため今回のインターンに参加した。
舒達（じょたつ）
2021年3月大学院を卒業。大学院では消えゆく過程における彫刻表現を学び、作品を制作。滞在制作のアーティストたちがさまざまな形式で地域につながっていく過程に興味を持ってインターンに参加した。
徳永倫乃介（とくながりんのすけ）
2021年9月に大学を卒業。大学では建築やランドスケープ、まちづくりなど人の周りの様々な環境の設計について学んだ。黄金町のアートとまちづくりの関係に興味を持ってインターンに参加した。
これまでの活動
2022年2月に、青森県青森市でAIR事業を実施している青森公立大学 国際芸術センター青森（ACAC）学芸員の慶野結香氏のオンライン・レクチャーを開催しました。インターン生は、慶野氏がこれまでに携わってきた事業や、ACACの活動、青森県内の文化芸術事業の動向について学びました。慶野結香氏のレクチャーの様子は、3名のインターンがそれぞれまとめたレポートをご覧ください。
3月13日(日)発表会アーカイブを公開しました
※公開期間｜7/10(日)まで
山野真悟（黄金町エリアマネジメントセンター 事務局長）より、発表会でのプレゼンテーションに対するコメント
久保田千晴
展示方法を工夫すれば、できなくはないかな、と思います。
アーティストにとってはおもしろい試みでしょう。
広報という手段以上のレベルで地域との関係性をどう確保するかが要検討かも。
舒達
コンセプトとして重要な点をついている。川に沿って移動すること、あるいは川を渡ること、このふたつの対比的な行動を会場の配置だけでなく、作品のコンセプトにまで還元できれば、有意義な展示になると思う。
徳永倫乃介
まちづくりとアートの両面に配慮して、総合的な視点から見ている。
コロナの状況が終われば、実施可能なプランだと思う。
円を描いて近隣の学校をピックアップする方法も新鮮な観点だった。
総評
3者とも、黄金町という場所の特性を生かすことに配慮して、企画を考えています。またどのプランも実現の可能性を持っているものでした。
今後、さらに研究や実践を重ねられることによって、みなさんが成長されていくことを期待しています。
山野真悟
