伊勢佐木町にある老舗コーヒー店「yokohama MAMEYA」と、近隣の黄金町エリアマネジメントセンターのアーティスト、程仁珮(チェン・レンペイ)が、アートとコーヒーのコラボレーションを始めることになりました。
2008年の設立以来、黄金町エリアマネジメントセンターはアーティスト・イン・レジデンス・プログラムを通じて、さまざまなルーツを持つアーティストが黄金町に滞在し、展覧会やワークショップなどの活動を行い、地域住民と協力してユニークな文化コミュニティを形成しています。
1986年に保土ヶ谷区天王町にオープンした「MAMEYA」は、自家焙煎機による本格的なシングルオリジンコーヒーを提供し、2003年には伊勢佐木町に移転、地域での人気のコーヒー屋さんとなりました。
台湾のアーティスト程仁珮(チェン・レンペイ)は、10年前から食べ物を素材に各国の移民がもたらした文化の融合を探求していました。 2019年、黄金町で開催された「黄金町バザール」に招待アーティストとして参加した時は地域の住民にインタビューを行い、彼らの個人史をインスピレーションに創作活動を行いました。「MAMEYA」の店主・永谷彰次もその時の協力者の一人でした。
2023年11月、彼女は日本に拠点を移し、新たなプロジェクトに取り組んでいます。 『女性らしさがあるフードブック・スパイス・コーヒー』は、チェン自身の移民体験から着想を得た作品です。リサーチの過程で彼女は、港湾都市である横浜が、コーヒーやさまざまな異国料理など、多くの輸入品が日本中に普及していく始まりの場所であることを発見しました。 食べ物と文化の関係に敏感な彼女は、様々な国の移民の料理から抽出したスパイスとコーヒーを組み合わせ、「MAMEYA」のマスターである永谷とともに6種類のスパイスコーヒーを開発しました。
第1回目のワークショップは7月27日(土)に黄金キッチンで開催されます。地元の人たちに香りと味の文化を体験してもらう計画です。アーティストの程仁珮と「MAMEYA」の新しいコラボレーションが始まります。 どうぞご期待ください。
開催概要
日程|2024年7月27日(土) 14:00〜16:00
会場|黄金キッチン(横浜市中区黄金町2-7先)
アーティスト|程仁珮(チェン・レンペイ)
参加費|1000円
申込方法|Peatixの無料チケット購入でお申し込みいただけます。(https://foodbookspicecoffee.peatix.com/)
定員|18名(横浜に1年間住んでいた、または住んでいる方)
*スパイス持ち込み可能
主催|黄金町エリアマネジメントセンター
共催|Yokohama MAMEYA
程仁珮(チェン・レンペイ)
1983年台湾、高雄生まれ。「参加型アート」や「アクション・アート」を土台とし、環境学や人文科学の観点から現代の食文化の在り方を考察する。料理に関する調査では、食べ物や料理だけでなく、栽培、輸送、食品加工、産業の歴史、政治的な食べ物、民族移住など食文化の背景も調査する。文学や歴史における食文化の姿を視覚的な表現を用いて提示する。フランス、フィンランド、日本、ベトナム、フィリピンなどに滞在しながら、さまざまな地域の食文化に焦点をあて、民族の移住と食習慣の相関関係を探求し、文化と歴史的な記憶について調べ、多くのパフォーマンス・プロジェクトを発表する。