
私たちの家には、誰しも時の流れを宿したものが静かにしまわれています。色あせた祖父母の結婚写真、両親が交わした手紙、あるいはあなたが生まれたときの手形が残された証明書。アーカイブの価値は、外から与えられる評価にあるのではなく、それぞれの人と記録とのあいだに結ばれた、かけがえのない感情的なつながりにあります。
一方で、家族の記憶はしばしば複数であり、ときに矛盾もはらんでいます。母親にとって大切な宝物が、あなたにとっては重荷に感じられることもあるかもしれません。家族が亡くなったあとに残された遺品を前に、「残すべきか」「手放すべきか」で揺れ動く経験は、多くの人にとって身近なものです。とりわけ都市部の限られた生活空間において、これらの記憶をどのように受け止め、置いておくのかは、すべての家庭が向き合う課題でもあります。
本ワークショップでは、専門のアーカイブ修復・保存の実務者を講師に迎え、基礎的な保存の考え方から学び、実際に手を動かしながら取り組みます。ご家庭にある実体資料をどのように清掃し、分類し、取捨選択していくのかを学ぶことで、記憶がただの「積み重なったモノ」ではなく、暮らしの中にそっと息づく、やさしい風景へと変わっていくことを目指します。
*ご自宅にある小さな家族の紙資料(手紙、写真、フィルムなど)を一点お持ちください。お申し込みの際には、事前アンケートへのご協力をお願いいたします。ともに、記憶を整理する旅を始めましょう。
開催概要 Exhibition Details
日程|2月7日(日)
時間|13:30〜17:00
場所|Step Three
日ノ出町ステップ・スリー(中区日ノ出町2-158)
アーティスト|謝以恭
申し込み|https://forms.gle/2WvJgoWTThRkr5yQ9 (定員8人)
*入場無料
*日本語の通訳あり

