Home 展覧会・イベント 【広報協力】膨張する人格&イメージのライフサイクル

2025/03/27(木)【広報協力】膨張する人格&イメージのライフサイクル

たまたま同じプログラムで来日したキュレーターの林郁晉(リン・ユージン)とアーティストの王愛眉(ワン・アイメイ)が、黄金町で自身の研究や活動についてプレゼンテーションを行います。4月4日(金)17時より、2つのイベントを連続開催!ぜひご参加ください。

開催概要

膨張する人格:透明な社会の枠組みを内側から揺るがすキュレーターの戦略

登壇者:林郁晉 Lin Yu Chin(リン・ユージン)/(キュレーター)
日時|2025年4月4日(金)17:00~18:00
会場|高架下スタジオSite-D集会場
※入場無料

現代社会において、デジタルメディアは、個人のイメージ形成にとどまらず、人と社会のつながりそのものにも深い影響を及ぼしています。本イベントでは、台湾のキュレーター、リン・ユージン氏を迎え、「ゲリラ戦術としてのキュレーション」をテーマに、透明化が進む社会や既存の権力構造への挑戦、そして新しい対人関係の可能性について議論します。
社会の透明化が加速する中、「膨張する人格」という現象が現代人の心理的特徴として浮かび上がり、私たちの世界観や人とのつながり方にも変化が生じています。本トークでは、リン・ユージン氏がどのように柔軟なキュレーション手法を駆使して従来の展覧会の枠組みを越え、現実と仮想をつなぎ、システムの隙間を活用する戦略を築いてきたのかを具体例とともに紹介します。
さらに、キュレーションを単なる展示手法にとどめるのではなく、コミュニケーションや行動の手段として再解釈し、デジタルメディアを活用してその影響力を広げる方法についても考察します。デジタル時代特有の疎外感にどう向き合い、より深い対人関係を築けるのか、そのための具体的なアプローチを探求します。
日々のキュレーション実践を通じて、行動と内省を促す新たな戦略を提案し、継続的な実験を通じて、さらなる可能性を模索していきます。

林郁晉(リン・ユージン)

台湾・台北と桃園を拠点に活動するキュレーター。2022年よりプライベート美術館「襲園美術館」と協力し、アートディレクターを務める。

現代アートの展覧会企画や批評を通じて、歴史、時間、社会制度が人々に及ぼす制約について問いかけ、それらの枠組みの中で自由を見出す可能性を探求している。

主なキュレーション:「一つの例になる」(2024年、襲園美術館)、「戦前準備―常陵個展」(2023年、台北当代美術館)、「Commoning Music Station」(2022年、ドキュメンタ15・サマースクール)、「覆いかぶさる巨大な悲しみ」(2021年、台北当代美術館)、「鏡水楼台」(2021年、台湾当代一年展、群衆の国家館「私たちの博覧会 Our Expo: The Unofficial World Expo Build-Off」、ドバイ)、「ハントゥ行動」(2021年、福利社)など。

開催概要

イメージのライフサイクル:具現化、活性化、そして消滅


登壇者:王愛眉 Wang Aymei(ワン・アイメイ)/(アーティスト)
日時|2025年4月4日(金)18:00~19:00
会場|高架下スタジオSite-D集会場
※入場無料

現代社会は無数のイメージに満ちあふれ、人々はその中に埋没している。しかし、イメージのライフサイクルとは一体何なのだろうか。イメージはどのように生成され、活性化し、物質化し、そして消滅していくのか。

王愛眉は、ハンス・ベルティング、ホルスト・ブレーデカンプ、ジョルジュ・ディディ=ユベルマン、さらには清朝の画家・石濤の理論を参照しながら、制作と研究を通じて、歴史的・政治的危機の中でイメージがどのように出現し、物質化し、活性化し、やがて消え去るのかを探求している。

本トークイベントでは、「壊れたイメージ」と「イメージの永続性」というテーマを交差させながら、東洋と西洋それぞれの社会における具体的な事例を取り上げ、イメージの存在論に関する一連の問いを投げかける。

王愛眉(ワン・アイメイ)

ベルギー系台湾人のビジュアル・アーティスト。現在台北を拠点に活動し、国立台北芸術大学の学際芸術大学院で博士号取得を目指している。

彼女の作品は絵画を基盤とし、断片を出発点に、さまざまな遺物から展開される。そこには、別離と再会の間を揺れ動く逆説的なプロセスが表れている。悲嘆と帰属の狭間において、彼女はイメージとその具現化の関係を探求し続けており、長年にわたる制作の中で、「身体から風景へと変容するサイクル」が作品の中心的なテーマとなっている。

近年の主な展覧会として、ルー・ウーとドゥアン・ウーがキュレーションを手がけたグループ展「Humus – Hybrids」(MoCA Studio、台北現代美術館、2023年/Hualien Good Underground Art Space、2020年)、個展「Borders Within」(SLY Art Space、桃園、2024年)、「The Name I Belong To」(Yuge Alternative Space、京都、2023年)、「a will to persist. persist」(S7美術館、台北、2022年)などがある。

2022年には、龍眼基金会芸術創作賞を受賞。

会場

高架下スタジオSite-D集会場

住所|横浜市中区黄金町1-2先
京急線「日ノ出町駅」または「黄金町駅」より徒歩5分

黄金町エリアマネジメントセンター

MENU