「楽器としての景」 (英名:Scenography like a Musical Instrument)は、ベルリンを拠点に舞台美術家及びアーティストとして活動している蔵 美佳子が2021年に始めたアートプロジェクトです。
自然から受けるインスピレーションを元に、架空の楽器「偽物楽器/ Fake Musical Instrument」を製作し、打楽器奏者兼作曲家のFumihiro Onoと共にその楽器のための空想の音を作り出します。
アイデアは常に私たちを取り巻く自然との共存の中で得られるが、それは意識的ではなく”無意識の部分で”感じる美である。元々存在する美 – それは自然の中に、あるいは私たちの身体や記憶に”しるし”として刻まれている事を私たちの無意識は知っている。それはどこにでも見つけることができる。森の中で私たちの背骨に似た美しい枝と出会ったり、枯れ葉を見ておばあちゃんの美しい手の甲を思い出したり。
それは意識せずとも私たちが知っている美”無意識で感じる美”です。この作品はまるで自然の中の「景色」としてそこに在る。
偽物楽器を用いて”無意識の感覚”を是非ご体感ください。
楽器の楽譜となるのはその楽器のための「詩」であり、それを元にミュージシャン、ダンサーによって偽物楽器は奏でられます。
これまでに2つの楽器があり、今回発表するのは偽物楽器第2号の「風の蓄音器」(英名: Gramophone of Wind)を使用したサウンドインスタレーションと、偽物楽器第1号「水の弦」(英名:Water Strings)を使用したパフォーマンス作品「うつくしい名前」(英名:”a beautiful name”)(2021年ベルリンにて公演)の上映、展示を開催します。
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蔵美佳子 サウンドインスタレーション
「楽器としての景 Scenography like a Musical Instrument 」
日程|4月1日(土)13:00~19:00、4月2日(日)10:00~18:00
会場|黄金町高架下スタジオsite-D集会場
料金|おとな1500円、高校生以下1000円
*予約問い合わせ:mikanbo121@icloud.com(蔵まで)
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蔵 美佳子 Mikako Kura
舞台美術家/ アーティスト
2009年から映像の美術デザイナーとして活動開始。コマーシャルやミュージックビデオ、映画などのセットデザインを数多く手掛ける。
2017年よりドイツの首都ベルリンを拠点に、主にダンスパフォーマンス作品の舞台美術を担当。映像での経験を生かし、演出や照明など舞台の総合的なデザイン、アイデアも提供している。舞踏家やコンテンポラリーダンサー、ミュージシャン、アーティスト等多様なコラボレーションに挑戦している。
2018年より、ロンドンで活躍する振付師兼ダンサーのMisa Koideと美術xダンスのパフォーマンスプロジェクト「GRENZE」を始動。独語で”境界”という意味の名前で、自分を取り囲む境界線について、分断することでむしろ強く結び付けられるという独自の視線を元に、コンセプトや演出も手掛ける。
2021年より始めた本作品「楽器としての景」では、人間の無意識という分野を探究しており、そこから生まれる景色のような作品を作り続ける。
住所|横浜市中区黄金町1-2先
Address | 1-2 Koganecho, Naka-ku, Yokohama
アクセス|
京急線「日ノ出町駅」または「黄金町駅」より徒歩5分
JR/地下鉄「桜木町駅」より徒歩15分
JR「関内駅」より徒歩15分
地下鉄「伊勢佐木長者町駅」より徒歩10分
Access|
5 minutes walk from Keikyu Line “Hinodecho Station” or “Koganecho Station”
15-minute walk from JR/Subway Sakuragicho Station
15 minutes walk from JR Kannai Station
10 minutes on foot from subway “Isezaki Chojamachi Station”