Home 展覧会・イベント 【広報協力】「8 分 57 秒の肉体」

2026/02/05(木)【広報協力】「8 分 57 秒の肉体」

参照される音はなく
私をみつめるあなたはあなたをみつめる私に近い
完全な変身を遂げる前
浮かぶ湖に震える肉体は
窓からさす陽に生まれてくる
肉体は欠けた器の家


羊水に浸かる胎児が触れる世界は肉体を持った母親である。
生まれ落ちた後の世界において、自身としか共有することのできない世界と他者と共有す
ることでしか成り立たない世界を抱えている。
二つの世界を抱えながら、我々は変身を遂げている。

胎児が母体の中で羊水に浸かり肉体を共有していることに対し、母体から生まれ落ちた我々は肉体の共有ではなく精神としての共有を持って世界と繋がっている。
昆虫学において、「nymph」という言葉は不完全変態の昆虫のことを指し、ギリシャ神話に登場するパラケルススの精霊のなかには「nymph」という水の精霊がいる。
「nymph」は人間の肉体を持ちながらアダムから生まれ落ちていないがために霊魂を持っておらず、結びつかない二つの世界を持っている。
我々は「nymph」という情念定型を身の内に感じながら、生成と消滅を繰り返しこの世界と結びついている。
一人の世界と複数の世界が拠り所として共有している世界は、胎児であったときと同じようでひとつの肉体なのかもしれない。

開催概要 Exhibition Details

開催概要
会期 | 2026 年 2 月 14 日(土) 〜2 月 21 日(土)
時間 | 10:00〜19:00 *最終日は 14:00 まで
会場 | 八番館
アーティスト | 古川 諒 / 芹澤 啓太郎
※ 入場料無料

アーティスト

古川 諒
日々の営みにおける流動性の中に確かなものと不確かなものとして残る記号を見つめる制
作活動を行っている。生におけるモニュメント性、情念定型としての偶像やシンボリックな
モチーフに見える揺れうごきを主な題材としいている。
武蔵野美術大学 造形学部日本画学科在籍
2024 年 ベルリン芸術術大学 交換留学

芹澤 啓太郎
身体・像・メディアの関係の中で生成と消滅を繰り返す像の揺らぎに耳を澄ませながら、そ
こに立ち上がる風景を探究している。映像、写真、音、振動などを用い、可視と不可視、記
憶と現在が交わる場としての風景経験を主にインスタレーションとして構築する。
武蔵野美術大学 造形構想学部映像学科在籍

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