『仮想のコミュニティ・アジア―黄金町バザール2014』出展作品の前で。 作品:ライヤー・ベン《SUGAR CANE LADY PROJECT》2014
アジアの各地で活動するアーティストはどのような形で彼らの地域の日常的な生活とつながり、また彼らの作品は地域においてどのような役割を担っているのでしょうか。
アートと日常的な生活との関係はアーティストと地域の双方にとって重要なテーマであり、その協働関係の可能性はこれからのアジアのアートシーンにおいて注目すべき焦点になるのではないかと思います。私たちの日常は必ずしも整合的とは言えない複雑な状況の中に置かれ、そこでは複数の規則や言語が流通し、交錯しています。一方でアートはある秩序をもったまとまりとして日常的な生活と対蹠的な位置にあり、相互に参照し合う関係を作り出しています。
今回の「黄金町バザール2016」では、異質な文化的背景を持つアーティスト同士の出会いや、アーティスト同様やはり生活世界の地平を共有する黄金町のコミュニティとの出会いを通して、日常的な生活とアートはどのように結びついているのかを検証する実験を行いたいと考えています。それはアートと日常生活の関係から黄金町を見直す試みであり、アーティストの視点から黄金町の多様な可能性を発見することを意図しています。
黄金町バザールディレクター 山野真悟
タイトル | 黄金町バザール2016—アジア的生活 |
会期 | 2016年10月1日(土)—11月6日(日) |
会場 | 京急線「日ノ出町駅」から「黄金町駅」間の高架下スタジオ、周辺のスタジオ、既存の店舗、屋外、他 |
開場時間 | 11:00〜18:30 |
休場日 | 10月3日(月)、11日(火)、17日(月)、24日(月)、31日(月) |
入場料 | 展示期間中有効のパスポート500円(高校生以下無料) |
主催 | 認定特定非営利活動法人黄金町エリアマネジメントセンター/初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会 |
共催 | 横浜市 |
後援 | 神奈川県/公益財団法人横浜市芸術文化振興財団 |
協賛 | 京浜急行電鉄株式会社/アサヒビール株式会社/アサヒ飲料株式会社 |
協力 | 神奈川県警察本部/神奈川県伊勢佐木警察署/公益社団法人横浜中法人会/日ノ出町町内会/初黄町内会/初黄日商店会/Kogane-X Lab.運営委員会/公立大学法人横浜市立大学/竹圍工作室/LUXELAKES・A4 Art Museum/ZeroStation/Chiang Mai Art Conversation |
助成 | 平成28年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業 |