【終了】シンポジウム「周縁の進め方」

2023/10/7(土) 15:00〜

展覧会「黄金町秋のバザール Koganecho International Artist’s Network 2023 誰も知らないアーティスト」の開催に伴い、「周縁の進め方」をテーマとした一般公開のシンポジウムを開催いたします。アート関連のオーガナイザー、リサーチャー、アーティストを招き、自分自身をとりまく、あるいは渦中としての、現代アートの「周縁」についての経験や考えを共有します。 シンポジウムには、三富章恵(NPO法人アーツセンターあきた)、ディアン・アルミンティアス(インドネシア、バンドン、Indeks)、後藤拓朗(東北、KIAN2023招聘アーティスト)、ハンター・P・ディアフィールド(KIAN2023招聘リサーチャー)が参加します。

日時|2023年10月7日(土) 15:00〜

会場|高架下スタジオSite-D集会場

*逐次通訳あり。
*事前予約はございませんが、混雑時は人数制限を行う場合がございます。
*オンライン配信あり。以下のリンクからご参加ください。

https://us06web.zoom.us/j/84033854842

登壇者プロフィール

三富章恵(NPO法人アーツセンターあきた)
事務局長 静岡県生まれ。名古屋大学大学院国際開発研究科修了。2006年より、独立行政法人国際交流基金に勤務し、東京およびマニラ(フィリピン)において青少年交流や芸術文化交流、海外における日本語教育の普及事業等に従事。 東日本大震災で被災経験をもつ高校生・大学生や児童養護施設に暮らす高校生のリーダーシップ研修や奨学事業を行う一般財団法人教育支援グローバル基金での勤務を経て、2018年4月より現職。

後藤拓朗 
1982年山形生まれ。東北芸術工科大学洋画コースで絵画を学んだ後、山形を拠点に活動。草木にまみれて朽ちた廃墟を描いた油彩画や、豪雪地域に特有の雪囲いの材料を用いたインスタレーション等の表現を行う。郷土の風景をのどかで郷愁を誘うものとしてではなく、経済活動や世界情勢の影響で変容を余儀なくされているものとして捉えなおし、風景画の更新を試みる。

ディアン・アルミンティアス(Indeks、インドネシア)
文化の流動性、芸術的実践を伴うコミュニティの開発、アーカイブや図書館のコレクションを利用したテキストの読み取りなどを題材に扱うリサーチャー兼キュレーター。長期的な研究では、アーティスト・イン・レジデンスが、コミュニティの開発と活性化を目的とした政府と資金提供者の狙いによってどのように推進される文化戦略となるかを分析している。文化の形成に積極的に取り組むために、力関係と地元コミュニティの主体性を深く掘り下げることに関心を持つ。最近のプロジェクトでは、ディルイーヤ現代美術ビエンナーレ2024のキュレトリアル・アシスタント(2023-2024年)、韓国国際文化交流財団支援によるバリム・クァンジュ氏との共同キュレーション「ポスト・ローカリゼーション・シンドローム」(2022年)、 バンドンのゲーテ・インスティトゥートとキュレーション・ワークショップの共同開発(2022年)。 石橋財団・国際交流基金の日本美術リサーチフェローシップ受賞(2020年)。現在、Indeksのプログラム・ディレクターとして働く。

ハンター・P・ディアフィールド
東南アジアなどのアートシーンを調査するリサーチャー。リサーチの手法は、人類学的なプロセスを主軸とし、信頼関係を築き、何度も会話を重ねながら進めていく方法を用いる。リサーチでは、アーティストの制作プロセスや個人史だけでなく、社会やより広範な歴史的および文化的背景を踏まえた考察も調査する。オルタナティブなアーカイブおよび出版プロジェクト KIRTI を編集。
黄金町のリサーチ滞在中、地元アーティストの実践を探求するとともに、横浜に住む地元の東南アジアの移民について研究する。

モデレーター

小川希
1976年、東京生まれ。2001年武蔵野美術大学卒。2004年東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。2002年から2006年に亘り、大規模な公募展覧会「Ongoing」を、年一回のペースで企画、開催。その独自の公募システム により形成したアーティストネットワークを基盤に、2008年に吉祥寺に芸術複合施設Art Center Ongoingを設立。現在、同施設代表。