主催
2024/5/29(水) 18:30〜20:45
【終了】特別シンポジウム「世界のすべてがアートでできているわけではない」

黄金町バザール2024特別シンポジウムの開催が決定いたしました。

今年の黄金町バザールのテーマは、「世界のすべてがアートでできているわけではない」。
このテーマは、これまで黄金町で地域コミュニティやアーティストと共に「アートによるまちづくり」を実践してきた山野真悟(黄金町バザール ディレクター)の現在の考えを反映した言葉でありながら、同時に他者からの多様な解釈の余地を残したものになっています。

本シンポジウムでは、登壇者として小沢剛(美術家)、相馬千秋(アートプロデューサー)、エレナ・アフラモヴァ(アーティスト、キュレーター)、ニディヤ・クスマヤ(黄金町バザール2024 参加アーティスト)の4名をお招きし、今年のテーマに関して山野真悟が書いた文章を起点に、登壇者がそれぞれの視点からの意見を発表したのち、全体ディスカッションを行います。後半には質疑応答の時間を設けることで、会場全体で議論を深められるような場を目指します。

日時|5月29日(水) 18:30〜20:45
会場|高架下スタジオSite-D集会場
※逐次通訳あり
※事前申込不要
※YouTubeチャンネルにてオンライン配信あり(https://www.youtube.com/live/8PmfHHE9B7Q
 配信リンクを更新しました!

登壇者プロフィール

山野真悟

1950 年福岡県⽣まれ。1978 年よりIAF 芸術研究室を主宰、展覧会企画等をおこなう。1990 年ミュージアム・シティ・プロジェクト事務局⻑に就任。1990 年より隔年で街を使った美術展「ミュージアム・シティ・天神」をプロデュース。「まちとアート」をテーマに、プロジェクトやワークショップ等を多数てがける。2005 年「横浜トリエンナーレ」キュレーター。2008 年より「⻩⾦町バザール」ディレクター、翌2009 年⻩⾦町エリアマネジメントセンター事務局⻑に就任。2014年芸術選奨⽂部科学⼤⾂賞受賞。2016 年横浜市⽂化賞受賞。

小沢剛

1965年東京生まれ 千葉県在住
東京藝術大学在学中から、風景の中に自作の地蔵を建立し、写真に収める《地蔵建立》開始。93 年から牛乳箱を用いた超小型移動式ギャラリー《なすび画廊》や《相談芸術》を開始。99 年には日本美術史の名作を醤油でリメイクした《醤油画資料館》を制作。2001 年より女性が野菜で出来た武器を持つポートレート写真のシリーズ《ベジタブル・ウェポン》を制作。2004年に個展「同時に答えろYesとNo!」(森美術館)、09年に個展「透明ランナーは走りつづける」(広島市現代美術館)、18年に個展「不完全―パラレルな美術史」(千葉市美術館)を開催。13 年には「光のない。(プロローグ?)」(作:エルフリーデ・イェリネク)において、初めて舞台演出、美術を手がける。13年より、歴史上の実在する人物を題材に、事実とフィクションを重ね合わせ、物語を構築する「帰って来た」シリーズを制作。第69回芸術選奨文部科学大臣賞受賞(2019年)

相馬千秋

NPO法人芸術公社代表理事。アートプロデューサー。演劇、現代美術、社会関与型アート、VR/ARテクノロジーを用いたメディアアートなど、領域横断的な同時代芸術のキュレーション、プロデュースを専門としている。過去20年にわたり日本、アジア、欧州で多数の企画をディレクション。その代表的なものは、フェスティバル/トーキョー初代プログラム・ディレクター(2009-2013)、あいちトリエンナーレ2019および国際芸術祭あいち2022パフォーミングアーツ部門キュレーター、シアターコモンズ実行委員長兼ディレクター(2017-現在)、世界演劇祭テアター・デア・ヴェルト2023プログラム・ディレクターなど。
2015年フランス共和国芸術文化勲章シュヴァリエ受章、2021年芸術選奨(芸術振興部門・新人賞)受賞。立教大学現代心理学部映像身体学科特任准教授(2016-2021)を経て、2021年より東京藝術大学大学院美術研究科准教授(グローバルアートプラクティス専攻)。

©NÓI CREW

エレナ・アフラモヴァ

ウクライナで生まれ育ったエレナ・アフラモヴァは、イスラエルのアーティスト兼キュレーターである。ハイファ大学で教育カウンセリングの修士号(2000年)を取得し、NYフィルムアカデミーを経て東映京都撮影所で映画制作プログラムを修了(2010年)。最近では、自身のスタジオである「THE ROOM」でキュレーションを行っている。過去にはウクライナのアーティスト、ナディア・オレフィールの作品「Garden of People」を開催、現在は、イラン/フランス/ドイツのアーティスト、アリアーヌ・メルシエ=ボーとのデュオ展「Wake up to a New Space」を開催中。彼女のキュレーションの核となっているのは、文化的アイデンティティの構築、コミュニティの相互作用、人間の経験をめぐる対話を促進することであり、多様な視点が融合し、交差する空間を創り出すことである。

ニディヤ・クスマヤ

1991年インドネシア生まれ、現在バンドンを拠点に活動。色材と、天然色素の着色料とパターンにおけるその魅力的な存在感について焦点を当てる。バンドン工科大学芸術デザイン学部を卒業し、芸術と生物学を組み合わせた研究を進め、作品に使用する天然素材や生物由来の素材について習得。色、自然、人間の生活の深い関係を探求し、その結果、伝統的な境界を超え、私たちの存在の本質を掘り下げるような尊い作品を生み出す。

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